シャッタースピードをコントロール
ブレないように撮影する、わざとブレを生かして撮影する、どちらの場合にもシャッタースピードのコントロールというのが重要になってきます。シャッタースピードというのは、シャッターが開いて撮影をしている時間のこと。
「1/125」であれば、1/125秒間撮影していることになるし、「1S」であれば、1秒間(1 second)撮影するということになります。
たとえば1秒間も撮影していたとしたら、被写体やカメラを持つ手が動いてしまうので、非常にブレやすい状況ということになります。では、シャッタースピードはどれくらいが適切なのか? ということですが、これはレンズの焦点距離やブレ補正機能などによっても変わってきます。
また、望遠レンズで撮影をしていれば、ちょっとカメラを振っただけでも景色は大きく変わります。つまりブレやすいということ。これはマクロ撮影の場合も同様なので、望遠レンズによる撮影やマクロ撮影の場合には、ブレやすいということを覚えておきましょう。ただし、ブレ補正機能の搭載されたカメラやレンズの場合には、同じシャッタースピードであっても、よりブレにくくなります。
125というのは1/125秒のこと
一概にシャッタースピードがいくつならブレないとかいうことは言えませんが、1/125秒ぐらいを目安とするといいでしょう。つまり1/125秒以上であればブレにくくなるということ。後はこの撮影条件であれば、もう少しシャッタースピードが遅くても大丈夫、というような経験を積んでいくことが重要になります。
ブレないように、という観点で考えれば、1/125以上。スポーツ写真など、動きをきちんと止めたければ、1/500以上。というのが私の撮影時のおおよその目安ですが、超望遠レンズでの撮影とか、バチーッ!と被写体を止めたい、といった場合にはもっと速いシャッタースピードが必要になってきます。
実際にシャッタースピードを優先して露出をコントロールする場合は、撮影モードを「シャッタースピード優先オート(SやTv)」か「マニュアル(M)」に設定します。シャッタースピード優先オートにすれば、シャッタースピードを設定することにより、絞りが自動的に決まってきます。またマニュアルの場合には、シャッタースピードに合わせた絞りを自分で決定します。
露出インジケーターを見ながら設定し、とりあえず一枚撮影したら、ヒストグラムを見て調整するといいでしょう。
※シャッタースピード優先のTvはTime Valueの略。絞り優先のAvはAperture Valueの略。Apertureはレンズの絞りのこと。またAE(自動露出)は、Automatic Exposureの略。